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2004年01月31日
【本】笑う街角
笑う街角
[著者]
南伸坊
[出版]
ちくま文庫(み5-6) P213 \700 初版1993/7 <絶版中>
[初出]
1986~87『漫画サンデー』(実業之日本社)連載。
1989/3 単行本刊行『路上観察ファイル』(実業之日本社)
[入手]
BOOKOFF \350
[解説](カバーより)
街には、不必要に凝視することで、不思議に味わいの湧く、奇妙な現象や物件が確かに存
在している。そんなバカバカしいもの、ヘンなものをチマナコで捜し歩いた。シンボー
の路上観察ファイル。
この本はタメになるかもしれないと思っているアナタ、正直言ってこの本を読んでも、
ナーンの役にも立ちません。ただただ、オモシロがってください。
解説 上野千鶴子
[感想]
街中のヘンなものを集めたいわゆる「路上観察学」系の本です。
私もこの手のモノには吸い寄せられるタチの人間ですが、
意外にも路上観察やらトマソンやらの本を読むのは初めてだったりします。(VOWは別として)
写真じゃなくて、イラストで載っているところが味があっていいねぇ。
ただ、目線というかツッコミところがちょっと自分とは違って、すこし物足りなさがありました。
解説が上野千鶴子ってのはなんかすごいな。
接点なさそうだけど…
[評価]
《俺》☆☆★
《薦》☆☆
投稿者 niimiya : 00:50 | コメント (0) | トラックバック
2004年01月27日
【本】貸しボート十三号
貸しボート十三号
[著者]
横溝正史
[カバー]
杉本一文
[出版]
角川文庫 緑 304 -30- \340 初1976/3 絶版
[入手]
再版(1976/3)
[内容](カバーより)
白昼の隅田川にポツンと漂う一艘の貸しボート。そのボートの中を見た人は一斉に悲鳴を上げた。
中には、首を途中まで挽き切られ、血まみれになって横たわる男女の惨死体が!
金田一耕助と等々力警部はただちに現場へ急行した。
綿密な聞込みの結果、事件直前に、金縁眼鏡に鼻ひげを蓄えた中年紳士がボートを借りたことが判明。
この謎の人物を追って捜査が開始された。だが、事件の進展は意外な方向に……。
表題作ほか二篇を含む横溝正史の本格推理傑作選。
[感想]
金田一ものの中編集。表題作の他に「湖泥」「堕ちたる天女」が収録。
なんかかなり毛色の違う作品が3作バンドルされております。
やはり表題作が一番よかったかな。
学生時代は横溝正史に傾倒しておりまして、角川から出てる黒い背表紙のやつは随分古本屋で集めたもんです。(30~40冊くらいかな?)
この本は当時持ってたかどうかはよく憶えてないですが、少なくとも読んだのは初めてでした。
どちらも金田一シリーズの名脇役である、等々力警部(警視庁)と磯川警部(岡山県警)が初めて顔を会わせるという、
金田一ファンにはたまらない、そうじゃない人にはまったくどうでもいいシーンがあったりします。
まぁ読みたがる人もいないだろうけど、横溝正史を読むならもっと有名なものからどーぞ。
わたしゃ「夜歩く」とか好きです。
投稿者 niimiya : 00:46 | コメント (0) | トラックバック
2004年01月26日
【本】空飛び猫
空飛び猫
[著者]
アーシュラ・K・ル・グウィン
[訳者]
村上春樹
[挿絵]
S・D・シンドラー
[出版]
講談社文庫 P78 \619 初1996/4
[入手]
13刷(2003/7)
[内容](カバーより)
仲よし4兄弟、セルマ、ロジャー、ジェームス、ハリエットは、お母さんもため息をついたくらい、
翼をはやして生まれてきた猫たちです。荒れた街から森へ飛んでいった彼らはハンクとスーザンの
心やさしい兄妹に出会うのですが。ル=グウィンの世界を村上春樹さんが美しい日本語に翻訳した
素敵な童話です。
[感想]
ル・グウィンといったら中学生のときに従兄弟の家にあった「ゲド戦記」を夢中で読んだものだす。
高校時代に「闇の左手」を読んだ時には、地球と似ているが全く違う価値観で動く別世界の見事な描写に舌を巻いたものです。
しかし、こんな童話も書いていたんですね。
しかも村上春樹が訳してるんだ、しりませんでした。
えーっと、内容は…
え、絵が可愛くていいね(←ル・グゥイン関係ないやん…)
619円はちょっと高いかな…(^^)
[評価]
《俺》☆☆★
《薦》☆☆
投稿者 niimiya : 00:36 | コメント (0) | トラックバック
2004年01月18日
【本】サキ短編集
サキ短編集
[著者]
サキ
[訳者]
中村能三
[出版]
新潮文庫 P181 \280 初1958/2
[入手]
47刷(1991/10)
[内容](カバーより)
ビルマで生れ、幼時に母と死別して故国イギリスの厳格な伯母の手で育てられたサキ。豊かな海外旅行の経
験をもとにして、ユーモアとウィットの糖衣の下に、人の心を凍らせるような冷たい風刺を隠した彼の作品
は、ブラックユーモアと呼ぶにはふさわしい後味を残して、読者の心に焼きつく。『開いた窓』をはじめとす
る、笑いと幻想と残酷さにみちた代表的短編21編を収める。
[感想]
解説によるとサキは欧米ではO・ヘンリーと並ぶ有名な短編作家だそうです。
それほどブラックとも思えなかったですが、なかなか面白かったですわ。
「開いた窓」は特によかったねぇ
[評価]
《俺》☆☆☆
《薦》☆☆☆
投稿者 niimiya : 00:35 | コメント (0) | トラックバック
2004年01月12日
【本】航空宇宙軍史 最後の戦闘航海
航空宇宙軍史 最後の戦闘航海
[著者]
谷 甲州
[出版]
ハヤカワ文庫 JA355 \540 P296 初発1991/7
[入手]
新刊 2刷(1997/10)
[内容](上記HPより)
外惑星連合軍と航空宇宙軍の壮絶な闘いが終結し、戦後処理のため、敗戦軍側のガニメデ宇宙軍に所属する掃海艇に、
敵軍が敷設した宇宙機雷処分の命が下された。そして、掃海艇CCR ‐42の艇長・田沢に、厳重に機雷封鎖された
木星の小衛星に設置された研究所のデータ回収が言い渡され……。
[感想]
ひさびさのSFだすよー
学生時代に好んで読んでいた航空宇宙軍史シリーズの第1?作目。
科学考証をしっかりしたSFをハードSFというんですが、
この人の作品はハードSFとエンターテイメントがうまく調和していてよいですなー
[評価]
《俺》☆☆☆
《薦》☆☆