2004年01月27日
【本】貸しボート十三号
貸しボート十三号
[著者]
横溝正史
[カバー]
杉本一文
[出版]
角川文庫 緑 304 -30- \340 初1976/3 絶版
[入手]
再版(1976/3)
[内容](カバーより)
白昼の隅田川にポツンと漂う一艘の貸しボート。そのボートの中を見た人は一斉に悲鳴を上げた。
中には、首を途中まで挽き切られ、血まみれになって横たわる男女の惨死体が!
金田一耕助と等々力警部はただちに現場へ急行した。
綿密な聞込みの結果、事件直前に、金縁眼鏡に鼻ひげを蓄えた中年紳士がボートを借りたことが判明。
この謎の人物を追って捜査が開始された。だが、事件の進展は意外な方向に……。
表題作ほか二篇を含む横溝正史の本格推理傑作選。
[感想]
金田一ものの中編集。表題作の他に「湖泥」「堕ちたる天女」が収録。
なんかかなり毛色の違う作品が3作バンドルされております。
やはり表題作が一番よかったかな。
学生時代は横溝正史に傾倒しておりまして、角川から出てる黒い背表紙のやつは随分古本屋で集めたもんです。(30~40冊くらいかな?)
この本は当時持ってたかどうかはよく憶えてないですが、少なくとも読んだのは初めてでした。
どちらも金田一シリーズの名脇役である、等々力警部(警視庁)と磯川警部(岡山県警)が初めて顔を会わせるという、
金田一ファンにはたまらない、そうじゃない人にはまったくどうでもいいシーンがあったりします。
まぁ読みたがる人もいないだろうけど、横溝正史を読むならもっと有名なものからどーぞ。
わたしゃ「夜歩く」とか好きです。
投稿者 niimiya : 2004年01月27日 00:46
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