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2005年01月25日
【本】ソクラテスの弁明・クリトン
ソクラテスの弁明・クリトン
[著者]プラトン
[出版]岩波文庫 青601-1 P88 \200 初1927/7 改23刷 1964/8
[入手]ブックオフ \100 57刷 1988/7
[内容](カバーより)
自己の所信を力強く表明する法廷のソクラテスを描いた「ソクラテスの弁明」、不正な死刑の宣告を受けた後,国法を守って平静に死を迎えようとするソクラテスと,脱獄を勧める老友クリトンとの対話よりなる「クリトン」。ともにプラトン(前427-347年)初期の作であるが,芸術的にも完璧に近い筆致をもって師ソクラテスの偉大な姿を我々に伝えている.
■感想
なんなんだこの高潔さは!
言行一致の極みのようなおっさんやで。
「ソクラテスの弁明」はほとんどモノローグで
「クリトン」は老友クリトンとのダイアローグ
なんですが、どちらもドラマがヒシヒシと伝わってきます。
面白かったわぁ
さらっと読めるわりに奥がずずっと深いので、
哲学の本とか堅く考えずに是非よんでみてくだせい。
■評価
《俺》 ☆☆☆☆
《薦》 ☆☆☆☆
投稿者 niimiya : 00:26 | コメント (0) | トラックバック
2005年01月20日
【本】オー・ヘンリー傑作選
オー・ヘンリー傑作選
[著者]オー・ヘンリー
[訳者]大津栄一郎
[出版]岩波文庫 赤330-1 初(1979/11) \400 P253
[入手]ブックオフ \100 17刷(1988/5)
[内容](カバーより)
■感想
いやはや、今更ながら初めてちゃんと読んだなぁ
なんとなく知っている話が多いのだけれども、オリジナル(っても訳文ですが)を読むと意外と新鮮であったりしますねぇ
「最後の一葉」なんかも、なんとなく「可哀想な幼い少女のために老画家が…」ってなイメージで捉えてたけど、微妙に違うのね。
必ずしもいい話ばかりでもないんですが、サキなんかと違って全篇通して人生に肯定的な優しさが感じられました。
今更すぎて特にお薦めはしませんが… ^^;
どうでもいいけど、オー・ヘンリーって本名じゃないのね。
■評価
《俺》☆☆☆
《薦》☆☆
■引用(P246 「伯爵と結婚式の客」より)
若者の悲しみと老人の悲しみの違いは、こうだ。若者の重荷はだれかと分かち持てばそれだけ
軽くなるが、老人はどんなに人に分け与えても、同じ悲しみが残るのだ。
投稿者 niimiya : 00:30 | コメント (0) | トラックバック
2005年01月01日
【本】タイタンの妖女
タイタンの妖女
[原題]THE SIRENS OF TITAN
[著者]カート・ヴォネガット・ジュニア
[出版]早川文庫 SF262 初1977/10 \480 P340 ※絶版※
[入手]古本屋(羊頭書房)\300 10刷(1988/7)
[内容](カバーより)
時空を越えたすべての時と場所に存在するウィンストン・N・ラムファードは、もは
や神のごとき全能者になっていた。だが、無言の神と違い、彼は戦いに明け暮れる人
類の未来を救おうと実際にその計画に手をくだしたのである。そして、その計画に操られ
た受難者こそ、全米一の大富豪マラカイ・コンスタントであった。悲惨な運命に翻弄
され、星から星へ流浪する彼の使命とはなにか?最後の目的地タイタンがその謎を
解明するはずであったが、それは人類にとりあまりにも皮肉な終幕となったのだ!
心優しきニヒリスト、注目の作家ヴォネガットが、ブラックな味わいで描いた傑作。
[感想]
祝・ホイヘンス タイタン着陸記念。
と狙ったわけじゃないんですが、古本屋でめっけたもんでたまたま読んでました。
昔はねぇSFばっか読んでたんですけどねぇ
最近はめっきりで、たまに読んでも昔読んだのばっかしでやんす。
ヤレヤレ…
コアなファンがついてそうなカート・ヴォネガット・Jrですが、
個人的には同じジュニアでもジェームズ・ディプトリー・Jrのが好きだったりします。
どういう基準で較べてるのかよくわかりませんが…
はてさて、有名すぎて、いまさら下手な感想書くのも恥ずかしいんですが、このスケール感はすごいねぇ
前に読んだときには、よくわからんけど文明やら宗教諷刺がこめられてんのかなぁと思ってましたが、今回読んで・・・・・・相変わらずよくわからず~。
余談ですが、爆笑の太田がこの本好きで、事務所の名前にタイタンってつけたってのは(そこそこ)有名な話。
あ、あと、天国にいる誰かさんは俺のこともきにいってくれてないかなぁ
[評価]
《俺》☆☆☆
《薦》☆☆★