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2010年04月19日

【本】アイの物語

アイの物語
Tales of One Thousand and One Nights for Machine and Man

著者:山本弘
装丁:西村弘美(角川書店装丁室)
解説:豊崎由美
出版:角川文庫 や 40-4 ¥819 P577
版数:初版2009/3
初出:単行本刊行2006/5
入手:新刊購入(Amazon)
読んだ日:2010/3/20
感想書いた日:2010/4/19

■内容(カバーより)
人類が衰退し、マシンが君臨する未来。食糧を盗んで逃げる途中、僕は美しい女性型アンドロイドと出会う。戦いの末に捕えられた僕に、アイビスと名乗るそのアンドロイドは、ロボットや人工知能を題材にした6つの物語を、毎日読んで聞かせた。アイビスの真意は何か?なぜマシンは地球を支配するのか?彼女が語る 7番目の物語に、僕の知らなかった真実は隠されていた―機械とヒトの新たな関係を描く、未来の千夜一夜物語。

■収録
第1話 宇宙をぼくの手の上に (Space on My Hands)
第2話 ときめきの仮想空間(An Exciting Imaginary Space)
第3話 ミラーガール (Mirror Girl)
第4話 ブラックホール・ダイバー (Black Hole Diver)
第5話 正義が正義である世界 (Justice Are on Our Side)
第6話 詩音が来た日(The Day Shion Come Here)
第7話 アイの物語(A Tale of i )  

■感想
タイトルがちょっとケータイ小説っぽいのがナンだなぁと思いつつ、読み終えてみると秀逸なタイトルだったことがわかりました。
アイってのは、語り部 のアンドロイドの通称であり、一人称のIであり、愛でもあり、AIでもあり、おまけに複素数のiでもあるのですね。素晴らしい。
中編の連作なのですが、最後が語り部たるアイの物語になっている、千夜一夜物語のような構成。
それぞれの作品もどれも面白く、全体をとおしても面白い。
なかなか、ないですね、こういう本は。
大満足。

■評価(満点は☆☆☆☆、普通は☆☆、★は1/2)
《俺》☆☆☆★
《薦》☆☆☆★

Amazon
アイの物語 (角川文庫)
アイの物語 (角川文庫)

投稿者 niimiya : 2010年04月19日 22:12

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コメント

この作家の本で「神は沈黙せず」っていうのを読んだけど、おもしろかったよ。

「アイの・・・」も今度読んでみよう

投稿者 タムタム : 2010年04月21日 19:08

そうそう、「神は沈黙せず」も面白そうだねぇ
買おうと思ってます!
「アイの物語」もぜひぜひ読んでみてください。

投稿者 niimiya : 2010年04月21日 23:08

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