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2005年02月24日

【本】寺田寅彦随筆集 第二巻

寺田寅彦随筆集 第二巻
[著者]寺田寅彦
[編者]小宮豊隆
[出版]岩波文庫 緑37-2 P304 \400 初版1947/9 改版(22刷)1964/1
[入手]古本屋 \250 46刷 1983/5 

[感想]
 半年前ばかりに読んだ第一巻につづいて第二巻。
 前作、同様、文学と科学の調和といいますか、文系文章と理系文章の理想的な一体化といいましょうか。
 とにかく、理系出身の私にはとかく見習いたいところです。 
   
[評価]
《俺》☆☆☆
《薦》☆☆★

[引用](P91 「子猫」より)
 私は猫に対して感ずるような純粋なあったかい愛情を人間に対していだく事のできないのを残
念に思う。そういう事が可能になるためには私は人間より一段高い存在になる必要があるかもし
れない。それはとてもできそうもないし、かりにそれができたとした時に私はおそらく超人の孤
独と悲哀を感じなければなるまい。凡人の私はやはり子猫でもかわいがって、そして人間は人間
として尊敬し親しみ恐れはばかりあるいは憎むよりほかはないかもしれない。

寺田寅彦随筆集 (第2巻) (岩波文庫)

投稿者 niimiya : 2005年02月24日 00:33

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