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2004年11月25日

【本】江戸川乱歩全集 第2巻 パノラマ島綺談

江戸川乱歩全集 第2巻 パノラマ島綺談
[著者]江戸川乱歩
[出版]光文社文庫 \1000 P678 初版(2004/8)
[入手]新刊 初版
[収録作品]
 闇に蠢く 湖畔亭事件 空気男 パノラマ島綺譚 一寸法師
 自作解説 解題 注釈 解説 長編作家乱歩の誕生/新保博久

[感想]
 先日読んだ乱歩の文庫全集の第2巻。
 前巻は短編を集めていましたが、本巻は最初期の長編を収録。
 内容も段々と猟奇色が濃くなってきました…
 しかし完成度というと、いやはや、これがどうにもこうにも…
 「闇に蠢く」から「空気男」は、本人も認めているとおりいきあたりばったりの展開で、最後は無理矢理辻褄合わせだったり、未完だったりと、若気のいたり臭ぷんぷん。
 まぁ選集にははいらなそう作品なんで、こんなん読めるのも全集ならではかな。
 「パノラマ島~」と「一寸法師」は有名なだけあって、比較的まとまっております。
  
 なかでも「パノラマ島」は乱歩好きの素質があるかどうかのリトマス試験紙のような作品だねぇ
 この話気に入ったら、あとはもう全集全巻そろえてくださいな。

 わたしゃちょっとイマイチだったりするんですけんども…
 
 結論、やっぱり横溝派だな、俺は。

[評価]
《俺》☆★
《薦》☆

パノラマ島綺譚―江戸川乱歩全集〈第2巻〉 (光文社文庫)

投稿者 niimiya : 2004年11月25日 00:12

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