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2004年06月05日
【本】言葉につける薬
言葉につける薬
[著者]呉智英
[出版]双葉文庫 P219 \457 1998/1
[初出]クロスワード・デイ連載(1990/5~1994/1)、単行本刊行1994/9
[入手]ブックオフ \300 2刷(2000/5)
[内容](カバーより)
日本語が乱れている。単語の混乱ではない。「名」の混乱なのである。だから
孔子にならい、呉智英も言う。「必ずや名を正さんか」と。誤字を笑い、誤文に怒
ながら、著者は、言葉と思想について、言葉と文化について、根源的な「知」の面
白さを開示する。目からウロコが落ちまくる。知的エッセイの名著。
[感想]
まぁ上にもあるとおり、言葉関係のエッセイっす。
相変わらずいろいろ知ってんねぇ
さらっと読めるんでお薦めですが、著者の衒学的なとこが鼻につく人もいるかも。
忘備メモもかねて、ちょっとホォ~とおもったことをちょっと抜粋。
・「大山鳴動して鼠一匹」の由来って紀元前のローマの書物からなんだってさ
てっきり中国って思ってたっしょ、俺もそうじゃ。
だから「泰山鳴動して~」は由来からいったら正しくないらしい。(泰山は中国の有名な山ね)
・でもって、「笛吹けど踊らず」は聖書(マタイ福音書)からだってー
・長野の「白馬」はもともと「しろうま(代馬)」
・英語のRiceと日本語のうるちは同語源(古代インド語Vrihih)という説がある(岩波古語辞典)。
[評価]
《俺》 ☆☆★
《薦》 ☆☆★
投稿者 niimiya : 2004年06月05日 22:36
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