« 【本】バカドリル いくよ | メイン | 【本】続巷説百物語 »
2003年09月10日
【本】バイバイ、エンジェル
バイバイ、エンジェル
[著者]
笠井潔
[出版]
創元推理文庫 \640 P387
[初出]
1979年5月『野性時代』に掲載。1979年7月角川書店より刊行。1984年3月角川文庫より刊行。1995年5月創元推理文庫より刊行。
[入手]
新刊(渋谷 大盛堂文庫タワー)
[内容] (裏表紙 より)
ヴィクトル・ユゴー街のアパルトマンの広間で、血の池
の中央に外出用の服を着け、うつぶせに横たわっていた
女の死体には、あるべき場所に首がなかった! こうし
て幕を開けたラルース家を巡る連続殺人事件。司法警察
の警視モガールの娘ナディアは、現象学を駆使する奇妙
な日本人矢吹駆とともに事件の謎を追う。ヴァン・ダイ
ンを彷彿とさせる重厚な本格推理の傑作、いよいよ登場。
[感想]
デビュー作かつ矢吹茂シリーズの第1作だそうです。
血文字の脅迫状に首なし死体と道具立ては王道本格派ですが、
主人公の人物(推理方法含む)や犯人の動機は従来の探偵小説へのアンチ。
哲学的な描写が多く、いろいろと深読みできそうでしたが、
残念ながら知識が足らず表層をなぞっただけでした。
読み解けないとそれほど面白くもない話なので、続きは読まないと思います。
ちなみに巻頭歌はストーンズの悪魔を哀れむ歌からの引用。
[評価]
《俺》☆☆
《奨》☆☆
投稿者 niimiya : 2003年09月10日 22:44
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://niimiya.akatsukinishisu.net/mt3/mt-tb.cgi/1877