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2003年08月26日

【本】新耳袋 現代百物語 第一夜

新耳袋 現代百物語 第一夜

[著者]
 木原浩勝 中山市朗
[出版]
 角川文庫 \590 P297 初版2002/6 (オリジナルは1998/4 メディアファクトリーより)
[入手]
 新刊購入
[内容]( http://www.kadokawa.co.jp/bunko/bk_search.php?pcd=200106000697 より)
 古来より百話を完結させると怪しいことが起こると語り継がれる「百物語」。
現代を代表する怪異蒐集家、木原・中山両氏が命懸けで取材した怪異現象の数々を収録した稀代の怪談実話集!

[感想]
 実話風の怪談が99話!

 もともとはA5版くらいで出ていたものの文庫化です。
 オリジナルのほうはちょくちょく立読みしてたんですが、
 文庫版が出てたので買ってみました。
 当然、前半は立読みしていたので、うっすらと覚えている話ばっかりでした。
 そのうち知らない話も出てくるだろうとおもって読んでいたんだけど、これがいっこうに出てこない。
 あれよ、あれよというままに、そのままあとがきに突入してしまった…
 これも怪談か?とおもいきや・・・
 単に立読みのときに読みきってただけでした。

 オチのある怪談(「後で知った話ですが、その場所では…」みたいなのが入るやつ)はよう読まんのですが、
 この本にのってるようなオチのない話はいいねぇ
 星新一のショートショートのようにナイトキャップのように気軽に読めますわい。

 ちなみにタイトルの元になっている「耳袋」ってのは江戸時代に根岸鎮衛(やすもり)という人が江戸の怪異を聞き集めて編纂したものです。
 それの平成版ちゅうこっちゃね。

[評価]
 《俺》☆☆☆
 《奨》☆☆★

[引用](P82 第三章より)

 第二六話

 ある雪の降った朝。アニメーターのOさんは都内を歩いていて妙なものを見つけた。
 人間が入り込むのは不可能と思えるビルとビルの狭い隙間に、うっすらと雪が積もって
いる。その真ん中にぽつっと、子供の素足の足跡がひとつだけついていた。


新耳袋―現代百物語〈第1夜〉 (角川文庫)

投稿者 niimiya : 2003年08月26日 22:37

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