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2003年07月27日

【本】尻啖え孫市

尻啖え孫市

[著者] 司馬遼太郎
[出版] 角川文庫 し3-2 P645 \760 (BOOKOFFで\100)
[発行] S44/12/30
[内容] 信長の居城岐阜城下にふらりと姿を現わした男、真赤な袖無し羽織、二尺の大鉄扇、日本一と書いた旗を持つ従者。紀州雑賀党の若き領主・雑賀孫市である。戦国の快男児を痛快に描く。

■感想
前半はおもしろかったんだけどなぁ
後半はどうも…
はりっぱなしの伏線とかも多かったし

やっぱり新聞連載の本は好かんです。

でも、いっきにはよめたから、まぁまぁかな。

■評価
《俺》☆☆★
《薦》☆☆

尻啖え孫市 (角川文庫 緑 290-2)

投稿者 niimiya : 22:30 | コメント (0) | トラックバック

2003年07月04日

【本】情報系 これがニュースだ

情報系 これがニュースだ

■データ
[著者] 日垣 隆(『「買ってはいけない」は嘘である』、『敢闘言』)
[出版] 文春文庫 P520 \676(BOOKOFFで\100で購入) 
[発行] 2001/3/10
[HP] http://bunshun.topica.ne.jp/search/html/7/65/50/4167655012.html)
[内容] '90年代、湾岸戦争から阪神大震災やオウム真理教事件を経てペルーでの人質事件に至るまでの、現代
    日本を描くに不可欠な出来事を、当代きってのノンフィクション作家が徹底的にルポタージュした
    作品集。各章毎に叙述法を変え、前後で共鳴しあうよう意図されており、ノンフィクション方法論の
    集成でもあり、画期的ルポといえる。(引用元:文庫裏表紙)

■感想

どっかで連載→単行本→文庫ときているので、内容はだいぶ古い(連載開始は94年)。
予測が現実によって検証できるので、古いノンフィクションを読むのもなかなか楽しい。
当然、作者はより厳しい目で見られることになると思うのだが、視点は決して古くはなっておらず、予測も概し
て妥当であったと思う、とくにネット関連の記事はインターネット人口率が1%だったころに書かれたとは思えない。
しかし、ルポの手法って、こんなにあったんね…勉強になりました。
タイトルはイマイチ。

■評価

《俺》☆☆☆
《薦》☆☆

情報系 これがニュースだ (文春文庫)

投稿者 niimiya : 22:29 | コメント (0) | トラックバック

2003年07月01日

【本】発掘捏造

発掘捏造

[著] 毎日新聞旧石器遺跡取材班
[出] 新潮文庫 \476 P303 発行2003/06/01

[内容] 「あっ、埋めている!」二〇〇〇年十月二十二日早朝、ひとけのない宮城県上高森遺跡の発掘現場で撮影された驚愕ビデオ。
考古学界はもとより、日本中の話題をさらったこのスクープはいかにして生まれたのか。「神の手」と呼ばれた男「F」の疑惑を追っ
て極秘取材が始まる。張り込み、隠し撮り、また張り込み。粘り強い記者たちの執念と息詰まる取材現場のすべてをお届けする――。
(http://shinchosha.co.jp/cgi-bin/webfind3.cfm?ISBN=146823-0 より)


■感想
・2年前に世間を騒がせた旧石器遺跡の石器捏造事件をスクープした毎日新聞社取材班がその取材の内幕を記したノンフィクション。
・取材班はいかにして捏造疑惑を白日のもとにさらしたか、何故、日本考古学界は藤村氏の成果を無批判に受け入れつづけたのか、
 今後の旧石器時代の研究はどうなっていくのか?

・(自称)ジャーナリスト達にはうんざりさせられることのほうが多いけど、この本を読む限りまだまだ日本のジャーナリズムも捨て
たもんじゃないなと思えます。
・この事件が残した傷跡はわしら門外漢が想像するよりはるかに大きかったみたいね、事件の後の考古学界にフォーカスあてた本も
よんでみたくなりました。

■評価
《おれ的に》 ☆☆☆
《おすすめ》 ☆☆☆

発掘捏造 (新潮文庫)

投稿者 niimiya : 22:27 | コメント (0) | トラックバック