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2003年07月01日

【本】発掘捏造

発掘捏造

[著] 毎日新聞旧石器遺跡取材班
[出] 新潮文庫 \476 P303 発行2003/06/01

[内容] 「あっ、埋めている!」二〇〇〇年十月二十二日早朝、ひとけのない宮城県上高森遺跡の発掘現場で撮影された驚愕ビデオ。
考古学界はもとより、日本中の話題をさらったこのスクープはいかにして生まれたのか。「神の手」と呼ばれた男「F」の疑惑を追っ
て極秘取材が始まる。張り込み、隠し撮り、また張り込み。粘り強い記者たちの執念と息詰まる取材現場のすべてをお届けする――。
(http://shinchosha.co.jp/cgi-bin/webfind3.cfm?ISBN=146823-0 より)


■感想
・2年前に世間を騒がせた旧石器遺跡の石器捏造事件をスクープした毎日新聞社取材班がその取材の内幕を記したノンフィクション。
・取材班はいかにして捏造疑惑を白日のもとにさらしたか、何故、日本考古学界は藤村氏の成果を無批判に受け入れつづけたのか、
 今後の旧石器時代の研究はどうなっていくのか?

・(自称)ジャーナリスト達にはうんざりさせられることのほうが多いけど、この本を読む限りまだまだ日本のジャーナリズムも捨て
たもんじゃないなと思えます。
・この事件が残した傷跡はわしら門外漢が想像するよりはるかに大きかったみたいね、事件の後の考古学界にフォーカスあてた本も
よんでみたくなりました。

■評価
《おれ的に》 ☆☆☆
《おすすめ》 ☆☆☆

発掘捏造 (新潮文庫)

投稿者 niimiya : 2003年07月01日 22:27

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