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2002年03月04日

【本】巷説百物語

巷説百物語
作者:京極夏彦
出版:中央公論新社 P513 ¥1208

感想:

『嗤う伊衛門』に続き、『巷説百物語』も新書化されたんで、早速買いました。
伊衛門で狂言廻し的な存在だった、又市が仲間と供に、御上が裁けぬ悪を仕置きする、さしずめ京極版仕掛人といった内容の中編集です。

本家の仕掛け人とは違って、実際に手をくださずに、大掛かりな仕掛けで、悪人を罠にはめます。
しかも、その仕掛けがみんな妖怪にちなんでいるのも京極夏彦らしいとこです。

かなりおもしろかったです。。
この作者の作品のなかでは、講談社の百鬼夜行シリーズ本編を除いたなかでは一番好きです。
映画のスティングのような騙しのカタルシス!!
又市の口先三寸は、京極堂の憑物落しに通じるものがあるね、爽快です。

WOWOWでドラマ化(もともとドラマ用に書いたのかも…)されてましたが、そっちはイマイチ。

評価  ☆☆☆★
お薦め ☆☆☆★

巷説百物語 (C・NOVELS BIBLIOTHEQUE)

文庫版↓
巷説百物語 (角川文庫)

投稿者 niimiya : 2002年03月04日 17:51

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