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2002年03月07日

【本】パイド・パイパー -自由への越境

パイド・パイパー -自由への越境
作者:ネビル・シュート
装画:杉田比呂美
翻訳:池 央耿
出版:創元推理文庫 Mシ-8-1

■感想
ドイツ軍が不穏な動きをみせる第2次大戦直前の南フランス。

旅行中のイギリスの老人ドノバンは、国連職員の夫婦から、
彼らの二人の子供をイギリスまで送り届けて欲しいと頼まれる。
しかたなしに引き受けた彼は三人で、イギリスに向かうが、
ついにドイツ軍の電撃作戦がはじまる…

戦火のフランス中を子供をつれて逃げるドノバン…
途中で行く先をなくした子供たちを連れてさらに旅は困難になっていく…

SF好きにはおなじみの「渚にて」と同じ作者ですが、こちらはSFではないです。
でも作品の底辺を流れる反戦思想は共通かな。

古いお話でもあるのでちょっとあっさりしすぎかな。
でも、いい話っすよ。

タイトルのパイドパイパーはハーメルンの笛吹きのこと。
キングラットといい最近笛吹きづいてるな…
あちらでは悪者でしたが…

表紙がすてき

■評価
評価  ☆☆
お薦め ☆☆

パイド・パイパー - 自由への越境 (創元推理文庫)

投稿者 niimiya : 2002年03月07日 10:02

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