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2009年05月24日
【本】ネクロポリス 上・下
ネクロポリス 上・下
著者:恩田陸
装画:藤田新策
装丁:鈴木成一デザイン室
解説:萩尾望都
出版:朝日文庫 お 60-1/2
版数:上下とも 初版2009/1
ISBN:978-4-02-264469-5/264470-1
入手:新刊購入(茅ヶ崎 長谷川書店)
読んだ日:2009/5/10
■内容(上巻カバーより)
懐かしい故人と再会できる場所「アナザー・ヒル」。ジュンは文化人類学の研究のために来たが、多くの人々の目的は死者から「血塗れジャック」事件の犯人を聞きだすことだった。ところがジュンの目の前に鳥居に吊るされた死体が現れる。これは何かの警告か。ジュンは犯人捜しに巻き込まれていく―。
■感想
最初はちょっとぼんやりとした設定説明が多くて、なかなかはいりこめなかったですが、上巻の途中くらいから引き込まれてきました。
しかし、終わってみると…うーん、なんだったん?という感じは否めず。
謎解き小説なのかとおもったら、後半冒険的になりかけて、尻すぼみ…実に残念…
折角、時間かけて、架空のアナザーヒルを描いてきたんだから、もうちょっと大事にしてあげてもよかったような…
今作は単に「鋼鉄都市」みたいに、異世界での謎解き推理小説にしておいて、自作からその世界そのものの謎にせまるようにしておけばいいのに。
「血塗れジャック」って語呂の悪いネーミングセンスもどうかと思うしなぁ…
といいつつ、読んでるときはおもしろくて、一気によんでしまいましたわ。
後半の展開の評価はわかれるとは思いますが、ちょっと長めだけど読みやすい本など探してる方はどーぞ。
カバーのデザインはかなり好き。
■評価(満点は☆☆☆☆、普通は☆☆、★は1/2)
《俺》☆☆★
《薦》☆☆
投稿者 niimiya : 2009年05月24日 12:33
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