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2009年04月21日

【本】白の鳥と黒の鳥

白の鳥と黒の鳥

著者:いしいしんじ
装画:池田進吾
解説:春日武彦
出版:角川文庫 P231 ¥476
版数:初版1998/11
ISBN:978-4-04-391801-0
初出:単行本刊行 角川書店 2005/1
入手:新刊購入
読んだ日:2009/4/19

■内容(カバーより)
たとえば某日。ねじまわしに導かれ、太ったひとばかりが住む村に行く。某夜、上野の立飲み屋台で国民作曲家のよた話をきく。またある日、謎の珍味“こぎゅんぱ”に随喜し、獰猛な巨大モミジをみんなで狩りに行く――いしいしんじが聴き取った、ちょっと奇妙な世界の消息をお届けします。生きていることの不思議さと不気味さ、そして愛しさがくるくるときらめく、万華鏡のようなショート・ストーリー集。

■収録
肉屋おうむ
しろねずみ
せみ子の黄色い傘
カラタチとブルーベル
薄い金髪のジェーン
オールド・ブラック・フォスター
赤と青の双子
魔法のリコーダー
紫の化粧
紅葉狩り顛末
すげ替えられた顔色
ボウリングピンの立つ所
緑春
私の千食一夜
白黒の鳥の声
おっとせいを飼う
薄桃色の猫たち

■感想
カバーの紹介文にもあるように、「不思議さ」と「不気味さ」のいりまじった短編集です。

稲垣足穂みたいにもそっと不思議側に倒れたほうが、私にはドンピシャだったかな。
そういう意味では収録作のうち「緑春」や「透明に関する四つの小話」などはよかったです。
逆に「赤と青の双子」とか「薄桃色の猫たち」などの不気味系はちょっと苦手だな。

別の本が出たら、すぐ買いに行くか?と聞かれれば行きませんが、電車の待ち時間に駅の本屋をぶらついてるときに見かけたら買ってしまいそうな感じっす。
うーん、わかりにくい。

ただ、はまる人はめちゃはまりそうな気はします。
でも、この本より長編だけど「ぶらんこのり」から入ったほうが入りやすいかも。

■評価(満点は☆☆☆☆、普通は☆☆、★は1/2)
《俺》☆☆★
《薦》☆☆★

白の鳥と黒の鳥 (角川文庫)

投稿者 niimiya : 2009年04月21日 22:45

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