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2007年02月25日

【本】職業としての政治

職業としての政治
原題:POLITK ALS BERUF
著者:マックス・ヴェーバー Max Weber
訳者:脇 圭平
出版:岩波文庫 白209-7 ¥260 P116 初1980/3 15刷1989/4
ISBN:4-00-342097-7
入手:古本屋(自由が丘 西村文生堂) ¥70

■内容(カバーより)
 あらゆる政治行動の原動力は権力(暴力)である。政治は政治であって倫理ではない。そうである以上、この事実は政治の実践者に対して特別な倫理的欲求をつきつけずにはいない。では政治に身を投ずる者のそなうべき資格と覚悟とは何か。ヴェーバー(1864-1920)のこの痛烈な問題提起は、時代をこえて今なおあまりに生々しく深刻である。

■感想
 す、すんません・・・
 あんま、わかんなかったっす・・・
 
 あとがきによると、奇しくも「君主論」と本作は政治学の古典の二大名著だそうですな。君主論はめっちゃ面白かったんだけどなぁ、こっちはよくわからんかった…
 
 話の内容が、二つの世界大戦の間のドイツという特殊な背景に密接に結びついているので、そこから現在の状況でも通用する主張を吸い出す能力が私にはちと、足りなかったですなぁ。(ドイツ料理屋でビールガブガブ飲みながら読んでたことにも原因があるやも…)
 
 政治家というものは、当然権力を行使し、一側面なのか本質なのかは別として「暴力」(「警察」であったり「軍隊」であったり)を行使するものであるわけで、それに適した人間とはいったいどういう人物であろうか?
ということを述べた本であるわけですね、これは。(大学での講演をおこしたものだそうです)。
 で、結論としては、それは「挫けない人」なわけですな。
 うむうむ。(いいのかそんなシンプルな解釈で…)
 
 つまり、私はすぐ挫けちゃうから、政治家はムリ!!
 …という個人的な結論で読み終えてしまって、とりあえずはいいでしょうか。
 うむむ。
  
■評価(満点は☆☆☆☆、普通は☆☆、★は1/2)
《俺》☆☆
《薦》☆☆

■引用(P105より)
 政治とは、情熱と判断力の二つを駆使しながら、堅い板に力をこめてじわじわっと穴をくり貫いていく作業である。もしもこの世の中で不可能事を目指して粘り強くアタックしないようでは、およそ可能なことの達成も覚束ないというのは、まったく正しく、あらゆる歴史上の経験がこれを証明している。しかし、これをなしうる人は指導者でなければならない。いや指導者であるだけでなく、――はなはだ素朴な意味での――英雄でなければならない。そして指導者や英雄でない場合でも、人はどんな希望の挫折にもめげない堅い意思でいますぐ武装する必要がある。そうでないと、いま、可能なことの貫徹もできないであろう。自分が世間に対して捧げようとするものに比べて、現実の世の中が――自分の立場からみて――どんなに愚かであり卑俗であっても、断じて挫けない人間。どんな事態に直面しても「それにもかかわらず!(デンノッホ)」と言い切る自信のある人間。そういう人間だけが政治への「天職(ベルーフ)」を持つ。


職業としての政治 (岩波文庫)

投稿者 niimiya : 2007年02月25日 01:40

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