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2007年01月02日
【本】新橋烏森口青春篇
新橋烏森口青春篇
著者:椎名誠
表紙:イラスト沢野ひとし、デザイン平野甲賀
出版:新潮文庫 し-25-5 ¥440 P265 初1991/5 12刷1994/6
ISBN:4-10-144805-1
初出:単行本刊行 新潮社1987/12
入手:BOOK・OFF ¥105
■内容(カバーより):
偶然見た新聞の求人広告が、二十三歳のシーナマコトに新しい世界をひらいた。彼は友人たちとの共同下宿ぐらしとアルバイトの日々に別れを告げて、小さな業界新聞社に編集者として入社した。そこで出合った怪しく個性的な人物たち。そして、淡い恋の挫折と一人の女性との決定的な出会い・・・・・・。明るくおかしくて、でも少しかなしい青春を描いた<愛と勇気と闘魂>の自伝的青春小説。
■感想
著者がモラトリアムを終え、初めて社会に足を踏み出した時期を描く自伝的小説。
この前の話が「哀愁の町に霧が降るのだ」で、この後の話が「銀座のカラス」で、そのさらに後の話が「本の雑誌血風録」になるわけですな。
シーナの就職した業界新聞社という、ちょっとあやしい会社のちょっとあやしい面々の姿が克明に描かれています。
大企業じゃなくて、中小企業の内幕ってとこが新鮮でなかなか面白いですな。
自伝小説の中では、本作だけ上下巻にわかれていず分量も少ないので、内容はわりとあっさりとした印象。
■評価(満点は☆☆☆☆、普通は☆☆、★は1/2)
《俺》☆☆☆
《薦》☆☆★
投稿者 niimiya : 2007年01月02日 19:29
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