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2006年12月20日
【本】星は、昴 / 谷甲州
星は、昴
著者:谷甲州(たに こうしゅう)
表紙:浅田隆
解説:水樹和佳
出版:ハヤカワ文庫 JA586 P361 ¥600 初1997/9 (絶版中?)
ISBN:4-15-030586-2
初出:徳間書店SFアドベンチャー掲載(1988~91)
「猟犬」のみ早川書店SFマガジン95年秋の増刊号掲載
入手:ブックマート ¥100
■内容(カバーより):
君の国では、あの星をすばると呼んでいるのか・・・・・イギリス人のターナー博士の声が、遠い宇宙空間から流れてくる。博士と日本人の私は、ともに隔たった観測基地の研究室。孤独のなかで通信をかわすうちに友情がめばえたのだが、やがて私は、規則正しかった博士からの受信時間がずれていくことに気づく。表題作『星は、昴』をはじめ、ハードSFの旗手が、宇宙を舞台に多彩なアイディアと雄大なスケールで贈る、傑作短編集
■収録:
フライデイ
私の宇宙
コズミック・ピリグリム
敗軍の将、宇宙を語らず
星は、昴
時の檻
道の道とすべきは
ホーキングはまちがっている・殺人事件
星殺し
猟犬
■感想
実に久方ぶりのSF。
この著者の航空宇宙軍史シリーズは好きなんですが、それ以外のSF作品読むのは初めてでした。
航空宇宙軍史は緻密で地味な設定での話が多かったですが、本作に収められてる話は実にスケールが大きいですなぁ
まさにセンス・オブ・ワンダー・・・
「宇宙論」や「情報」などもろハードSFな小道具がもりだくさんなんですが、全然堅苦しくない話ばかりです
連作短編集ではないので、収録作のバリエーションはいろいろで、わりとふざけた話もあったりしますが、表題作は宇宙SFに真正面からとりくんだ傑作です。
SFじゃなきゃできない話ってのはありますなぁ
実にいい話です。
■評価
《俺》☆☆☆★
《薦》☆☆☆
投稿者 niimiya : 2006年12月20日 23:20
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