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2006年05月06日
【本】君たちはどう生きるか
君たちはどう生きるか
著者:吉野源三郎
解説:丸山真男
出版:岩波文庫 青138-1 P305 ¥620 初版1982/11 29刷1992/1
ISBN:4-00-331581-2
初出:「日本少国民文庫」1937/7
入手:BOOKOFF ¥100
■内容(カバーより):
著者がコペル君の精神的成長に託して語り伝えようとしたものは何か。それは、人生いかにいくべきかと問うとき、常にその問いが社会科学的認識とは何かという問題と切り離すことなく問われねばならぬ、というメッセージであった。著者の没後追悼の意をこめて書かれた「『君たちはどう生きるか』をめぐる回想」(丸山真男)を付載。
■感想
私もふくめて、子供のころに読んだという人も多いとおもいますが、改めて大人になってから読むとまた心動かされます。
あ頃は読み取れなかった、自由にモノを言うことが難しくなってきた時代の背景なども感じ取れました。
すべての人に読んで欲しい…
で、僕たちはどう生きているんだろうねぇ?
コペル君にはずかしくないように生きていきたいものです。
■評価(満点は☆☆☆☆、普通は☆☆、★は1/2)
《俺》☆☆☆☆
《薦》☆☆☆☆
■引用(P298より)
僕は、すべての人がおたがいによい友だちであるような、そういう世の中が来なければいけないと思います。人類は今まで進歩して来たのですから、きっと今にそういう世の中に行きつくだろうと思います。そして僕は、それに役立つような人間になりたいと思います。
急にあたりが明るくなったので、コペル君は顔をあげました。窓にいっぱい日がさしています。太陽が靄を破って、真新しい光を地上に投げはじめたのでした。
投稿者 niimiya : 2006年05月06日 20:55
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