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2004年07月20日
【本】ポトマック
ポトマック
[著者]ジャン・コクトー
[訳者]澁澤龍彦
[出版]河出文庫 P202 \680
[入手]新刊 ビレッジバンガード自由ヶ丘店
[内容](カバーより)
ロマネスクな筋や構成を全く無視して、全篇を一種の散文詩、寓話、アネクドット、対話、ア
フォリズムのようなものから成り立たしめているのが、この変ったスタイルの小説『ポトマッ
ク』の第一の特徴であろう。さらに本文と同時に描かれた、六十四のデッサンがこれに加わっ
て、この風変わりな小説はいよいよユニークなものとなる。…… ――澁澤龍彦
[感想]
名前はなんとなく有名な(?)ジャン・コクトーのデビュー作。
う~~ん、わけわんねーっす。
でも、なんか、時たまわけわかんない本とか映画とかが欲しくなるんだよね。
で、わけわからなきゃなんでもいいってんじゃなくて、俺には理解できないけどなんか確固たる思想
が背景にあるんだろうなぁってのがいいんだよね、所々ちょっと理解できた気になったりして。
そんな私にゃ、最適な本だったよ。
文章も平易で、最後まで読めたし(バロウズの『裸のランチ』とかと違って^^;)。
これは訳者の澁澤の力による部分が大きかったかも。
ちなみに、コクトーの本では「ぼく自身あるいは困難な存在」ってのが先に読み出したんだけど、
こちらは読みかけのままここ数年本棚に置きっ放し。
「ポトマック」と違ってわけはわかるんだけど、文章が堅くて消化しながら読むのが疲れてね
これを気に引っ張りだしてきて布団の横においておこー。
近日中に感想が上がるか否か、請うご期待(まぁ否だろうけど)
たまたま同時に読んでた芥川龍之介の「或阿呆の一生」に神を信じれない自分(芥川)とコクトーを
比較する部分があって、ちょっと感慨深いものがありやした。
[評価]
《俺》☆☆★
《薦》☆★
投稿者 niimiya : 2004年07月20日 22:53
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