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2003年12月06日

【本】象と耳鳴り

象と耳鳴り

[著者]
 恩田 陸
[出版]
 祥伝社文庫 お13-3 P311 \562 初 2003/2
[入手]
 新刊 2刷 2003/3  
[初出]
 単行本刊行 1999/11
[内容](上記URLより)
 「あたくし、象を見ると耳鳴りがするんです」退職判事関根多佳雄(せきねたかお)が立ち寄った喫茶店。
 上品な婦人が語り始めたのは少女時代に英国で遭遇した、象による奇怪な殺人事件だった……。 表題作を
 はじめ、子供たちの会話、一枚の写真、携帯電話など、なにげないテーマに潜む謎を、鮮やかな手さばきで
 解き明かす論理の芳醇なる結晶。幻惑と恍惚の本格推理コレクション!

[感想]
 普通の「推理小説」のように、判り易い事件や犯人もでてこないのだが、
 何気ない会話から始まる「推理」が見せ所。
 むしろ「推理」小説と言った方がいいかもしれない。 
 中には事件が本当にあったかどうかすら分からないまま終わっていく物語もある。
 どの話も最後に残る余韻が素晴らしい…

 強くお奨め!!

[評価]
 《俺》☆☆☆☆
 《奨》☆☆☆☆

象と耳鳴り―推理小説 (祥伝社文庫)

投稿者 niimiya : 2003年12月06日 00:21

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