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2003年11月14日

【本】東大落城 安田講堂攻防七十二時間

東大落城 安田講堂攻防七十二時間

[著者]
 佐々淳行
[出版]
 文春文庫 さ-22-2 P329 \476 初1996/1
[入手]
 上野の古本屋 \200 11刷 2002/3  
[初出]
 文藝春秋(1992)連載に加筆。単行本刊行 1993/1。
[内容](上記URLより)
 放水に煙る時計台、炸裂するガス弾……昭和四十四年一月十八日、
 学園紛争の天王山といわれた東大安田講堂の攻防を自ら投石を受けながら指揮した著者が再現したドキュメント!
[感想]
 前に『連合赤軍「あさま山荘」事件』を読んだ時にも思ったけど、同じ事件でも視点が変わるとガラリと変わるねぇ。
 全共闘関連の本は探せばゴマンとありますが、体制側からここまで克明に描きだしてるものは他にないねぇ。
 なんにせよ多角的に物事を見ることはいいことだと思いますよ。
 お奨め~

 またまた余談ですが…
 本書にもでてくる東大全共闘の山本議長は、予備校時代のオレの恩師っす。
 思えばあの人とファインマンに憧れて、才能を度外視して物理の道を選んだのであった…しみじみ。

[評価]
 《俺》☆☆☆
 《奨》☆☆☆
 
東大落城―安田講堂攻防七十二時間 (文春文庫)

投稿者 niimiya : 00:17 | コメント (0) | トラックバック

2003年11月13日

【本】幻談・観画談 他三篇

幻談・観画談 他三篇

[著者]
 幸田露伴
[出版]
 岩波文庫 緑12-8 P185 \410
[入手]
 古本 \280 初版 1990/11  
[底本]
 岩波書店版 露伴全集
[内容](上記URLより)
 蒼茫と暮れゆく海上,その薄暗い水面にふっと現れてはまた消える細長いもの.不審に思った釣客が舟をよせると――.
 斎藤茂吉に「このくらい洗練された日本語はない」と絶賛された「幻談」の語りは,まさに円熟しきった名人の芸というに値する.
 ほかに「骨董」「魔法修行者」など,晩年の傑作五篇を収録.

[感想]
情景が浮かんでくる心地よい文章でした。
 中でも特に「骨董」と「蘆声」が気に入りました。
 読みやすいお奨めです。


[評価]
 《俺》☆☆☆
 《奨》☆☆☆
 
幻談・観画談 他三篇 (岩波文庫)

投稿者 niimiya : 00:03 | コメント (0) | トラックバック