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2002年10月03日

【本】美と共同体と東大闘争

美と共同体と東大闘争
著 三島由紀夫 / 東大全共闘
出 角川文庫

■感想
70年安保闘争さなかの東大教育学部で開かれた三島と全共闘との討論会の内容を収録。

・い、いつのまに文庫化されてたんだ…
 しかも角川文庫とは、全然、知らなかった。(ーー;)

・面白いでっせー
 抽象的な観念論が多いのでなにやら煙にまかれているようではありますが…
 こちらの知識レベルが、だいぶ低いんでこりゃショウガナイ…

・討論のテーマは「暴力」「美」「時間」「天皇」などにわたり、
 単純な左右のイデオロギ対立はあまりみられなかったのは意外。
 (単純じゃないイデオロギ対立はあるけどね)

・三島と盾の会の立場、全共闘の立場、実存主義などについて、ある程度の前提知識を仕入れてから読まないとわけわからないかも…

・三島も全共闘も、今のヒトからみると、「なんであんなことを…」と思われがちですが、
 この本を読めば少しは見方が変わるかもしれませんぜ。
 お薦め。

■評価
 評価  ☆☆☆★ 
 お薦め ☆☆☆★

美と共同体と東大闘争 (角川文庫)

投稿者 niimiya : 2002年10月03日 20:26

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