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2009年09月21日
【本】放送禁止歌
放送禁止歌
著者:森達也
出版:光文社 も 2-1 ¥648 P256
版数:初版2003/6、11刷2005/4
ISBN:4-334-78225-6
初出:「放送禁止歌」解放出版社 2000/7刊行
入手:古本
読んだ日:2009/9/上旬
感想書いた日:2009/9/21
■内容(カバーより)
岡林信康『手紙』、赤い鳥『竹田の子守唄』、泉谷しげる『戦争小唄』、高田渡『自衛隊に入ろう』……。これらの歌は、なぜ放送さえなくなったのか?その「放送しない」判断の根拠は?規制したのは誰なのか?著者は、歌手、テレビ局、民放連、部落解放同盟へとインタビューを重ね、闇に消えた放送禁止歌の謎に迫った。感動の名著、待望の文庫化。
■感想
フジテレビの深夜枠で放映された30分のドキュメンタリー「放送禁止歌~唄っているのは誰?規制するのは誰?」のディレクターが、自ら番組を背景も含めて書籍化したものです。
結局、お上の規制なんてもんはなくて、「規制」の正体はテレビ/ラジオ局側の「事なかれ主義」に過ぎなかったという事を描き出しています。
本で読むからにはもう少し深掘りして欲しかった気もしますが、今まで知らなかった(知ろうとしなかった)ものに触れられました。
この本がもともとは解放出版社から出てたというのも興味深いところです。
元のドキュメンタリーが放映されたのは、10年前だそうですが、その後、テレビの世界はどうかわったのでしょうか?
ヨイトマケの唄はTVで聴けるようになったかもしれませんが、他のタブーはむしろ増えているような気もします…
それにしても、プロローグに書かれている岡林信康の「手紙」の歌詞は沁みる…(Youtubeで検索すると、このドキュメンタリーのエンドロールで流れているものが見つかります)
■評価(満点は☆☆☆☆、普通は☆☆、★は1/2)
《俺》☆☆☆
《薦》☆☆★
投稿者 niimiya : 2009年09月21日 20:48
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コメント
森達也、名著多し。
「いのちの食べ方」という本は
自分の近しい人に読んでほしいなあと
思った本です。
投稿者 茶子 : 2009年09月22日 10:33
この方、オウムがらみのドキュメンタリーもとられてるみたいですね。
「いのちの食べ方」という本は知りませんでした。
肉食(?)のくせに、と殺って今まで目を背けてきた分野でもあるんですよね。
と殺を見つめるということは、すなわち根強く残る差別構造を見つめることでもあるんですよ。
今度、ぜひ読んでみようと思います。
投稿者 niimiya : 2009年09月22日 22:22