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2009年08月01日

【映画】Public Enemies

原題:Public Enemies
制作:2009年 USA
監督:Michael Mann
脚本:Ronan Bennett,Michael Mann他
原作:Bryan Burrough "Public Enemies: America's Greatest Crime Wave and the Birth of the FBI, 1933-34"
出演:
 Johnny Depp ... John Dillinger
 Christian Bale ... Melvin Purvis
 Marion Cotillard ... Billie Frechette
 Billy Crudup ... J. Edgar Hoover
 Stephen Graham ... Baby Face Nelson

音楽:Elliot Goldenthal
撮影:Dante Spinotti
編集:Jeffrey Ford 、Paul Rubell
製作総指揮:G. Mac Brown他
製作:Michael Mann他
観た日:2009/7/30
観た所:台北 微風廣場
IMDB
公式サイト

■感想
タイトルからしてデリンジャーの映画だとは思ってたものの、一切先入観なしでみたのですが、これがもろストライクゾーンど真ん中の好みの映画でした。
タイトルが「Public Enemy No1」ではなくて、「Public Enemies」だったので、Young Gunsみたいな群像劇なのかと思ったんですが、そうでもなくて、デリンジャー(ジョニーディップ)と彼を追い詰める特別捜査官(クリスチャン・ベール)に焦点をあててました。
早い段階から、二人の対決が語られていたので、全編緊張感があってよかったです。

全体通して、FIB目線で見てたのですが、さすがにラストのほうはデリンジャーに思いがはいってしまいましたね、その分、ラストシーンが心に沁みました。

実際の出来事に忠実なわけでもないんでしょうが、一味の悪行もしっかり描いてて、過度に美化してなくて好感がもてましたね。
特に後半は追い詰められて、本当に人民の敵になっていく感じが出ててよかった。
まぁFBIが誤射で、無実の人殺しちゃってるとこも描かれてたので、フェアかなと。

全編とおして、30年代?の背景/風俗の描き方が抜群に上手いです。
服装や髪型、映画館の中でかかっている映画とどれも当時の雰囲気をうまく再現してましたねぇ
なによりも、トミーガンにウィンチェスター銃、そしてフォードの車(A型?)!もう大好物だわ~。
あと、なんて名前が知らないのだけど、輸送機が出てきててそれが格好よかった。

こんな趣味とぴったりあう映画を誰がつくってんのかと思ってたら、エンドロールでマイケル・マン監督(ヒートとかインサイダーの人ね)と知りました。
大好きな監督の一人です。
どおりで、趣味があうわけだ。(気づくの遅すぎですが…)

この監督、よく男の世界ばっかりで、女性が描けないなんていわれたりもしますが、(それで何がいけないの?と思ったりもしますが、)本編では、デリンジャーの恋人をしっかり物語の中心に置いて描いていたと思います。

役者は主演の二人含めてみんなよかったですね。
出番は多くないんだけど、FBIのフーバー長官役の人が雰囲気でててよかったです。
フーバーはよく映画にでてきますが、もっと年取って黒幕的に演じられることが多いんですよね。
本作では権力の階段登り中の野望臭プンプンにおわせてる、若き日のフーバーが見られて面白かったです。

惜しむらくはデリンジャー一味の誰が誰か全然識別できなかったこと。
元々Baby Face Nelsonくらいしか名前しらなかったもので…
もうちょっとちゃんと勉強してから、また見たいです。

最初の方でクリスチャン・ベールが撃つ犯罪者って、Pretty Boy Froidだったんだねぇ。今調べて知った…

好き嫌いはわかれる映画かもしれませんが、「明日に向かって撃て」とか「俺たちに明日はない」とか大好物の人は、是非みにいってくださいな。

■評価(満点は☆4つ、★は1/2)
《俺》☆☆☆★
《薦》☆☆☆

投稿者 niimiya : 2009年08月01日 14:45

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