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2009年06月23日
【本】猫のいる日々
猫のいる日々
著者:大佛次郎(おさらぎじろう)
出版:六興出版 ¥1000
版数:初版1978/9 6刷1987/5
ISBN:4-8453-7023-9
入手:実家蔵書(祖父蔵書?)
読んだ日:2009/1/30
■感想
恥ずかしい話、大佛次郎って歴史小説の大家のわりに「だいぶつじゃないよ」ってくらいしか知らなかったりします。
著作も小学校のころに鞍馬天狗を1~2冊読んだくらい。
それもいまとなっては本作だったかどうかも記憶があやしい…
で、大人になってからの初大佛なわけですが、これが時代小説ではなく猫にまつわるエッセイ。
実家に転がってもんで…、猫好きとしてはほっておけんかと。
しかし、この人もえらい猫好きだったんですなぁ。
同じ猫好きといっても、内田百閒みたいに一匹の猫をとことん耽溺するのではなくて、大佛夫妻はもう来る者拒まずで、家中猫だらけ。
百閒先生と較べると個々の猫への思い入れは薄いなぁとは思うけど、これはこれですごい猫愛よのぉ…
しかも大佛次郎本人より奥様のほうが上手の猫好きっぽくていいですわ。
鎌倉のご自宅で猫に邪魔されながら、彼らの食い扶持を稼ぐために執筆活動に没頭する大佛氏を想像するとなんか楽しくなってきますな。
これを機会にひとつ彼の歴史物も読んでみようと思いましたわ。
はい。
猫好きは本屋や古本屋で見かけたら手に取ってみてくださいな。
■評価(満点は☆☆☆☆、普通は☆☆、★は1/2)
《俺》☆☆☆
《薦》☆☆★
猫のいる日々 (徳間文庫)
(私が読んだのは六興出版のでしたが絶版のようなので)
投稿者 niimiya : 2009年06月23日 22:53
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