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2009年04月20日

【映画】新宿インシデント(新宿事件)

原題:新宿事件
制作:香港 119分 2009年
監督:イー・トンシン
脚本:イー・トンシン
出演:ジャッキー・チェン as 鉄頭
   竹中直人 as 北野刑事
   ダニエル・ウー as 阿傑
   シュー・ジンレイ as シュシュ/江口結子
   加藤雅也 as 江口利成
   ファン・ビンビン asリリー
   峰岸徹 as 村西組長
   長門裕之
   倉田保昭
アクション監督: チン・ガーロウ
音楽:ピーター・カム
撮影:北信康
編集:Ka-Fai Cheung 他
製作総指揮:ジャッキー・チェン他
製作:ウィリー・チャン他
観た日:2009/4/12
観た所:微風廣場の国賓劇場

Allcinema
IMDB

■感想
予告編が面白そうだったんでみてきました。
香港映画ですが、ほとんど日本が舞台です。
ノリは日本のヤクザ映画と同じ。
主人公はいい人なんだけど、義侠心でいつのまにか組織のトップになって流されていくという展開。

わりと無茶な展開もあったけど、まぁヤクザ映画だしそんなもんかな(偏見)。
過度に中国人マフィア側を正当化せず、偽造テレカ、万引き、故買、裏ロムうんぬんと、90年代当時問題になってた彼らのシノギをわりとちゃんと描いてたのが意外でしたね。
今時、日本のヤクザ映画に中国人マフィアが出てくるのは珍しくもなんともないですが、中国人側から正面に描いた映画は初めてみた気がします。

決して中国人マフィアVs日本ヤクザという単純構造ではなく、中国/台湾各地の出身地別の勢力と、日本側の勢力が複雑にからみあってます。
そんななわけで、いろんな言葉が飛び交う映画でしたね。
普通話のとこは多少わかるんだけど、広東語やら台湾語などでてくるとてんでわからなくなるのが、ちょっと面白かったりして。

ただ、惜しむらくは人物の描き方がイマイチ。

まず主人公(ジャッキー)がいい人すぎて、リアリティがないんだよなぁ。
でも、ジャッキーに悪い人やってほしくないしなぁ。
金城武あたりに主人公やってもらって、徐々に悪の世界にどっぷりはまっていくなんて展開のほうがよかったかも(←まんま「不夜城」やがな)。

他は、日本側ヤクザ代表(?)の加藤雅也も、妙に平等主義者で気持ち悪いし、ダニエル・ウーのへそ曲がりっぷりは失笑もんだし、期待してた竹中直人もあんまりよくなかったしなぁ
竹中直人扮する刑事とジャッキーとの奇妙な友情がひとつこの映画のミソだと思うのだが、描き方下手くそで説得力がないんだよなぁ
あと、元恋人との関係やら、今恋人との関係などもうちょっと丁寧描いてもよかったんじゃないかと言う気もする。
でも、倉田保昭が出てきたのは香港映画っぽくてよかったな。

全般的にやりたいことはわかるが…もうちょっとがんばって欲しかった映画かな。

と、いいつつ、上映時間中は、それなりに飽きずに楽しめたので、ヤクザ映画好きな人には結構おすすめかも。
でも、やっぱジャッキーがなぁ…(くどい)。

日本でのマーケティングも考えてだとは思いますが、日本人もそれほど悪くかかれていないので、みてても気分わるいこともなかったです。

あ、今、Allchinemaで検索して、邦題が「新宿インシデント」知りました。
だ、ださっ!!!!

■評価(満点は☆4つ、★は1/2)
《俺》☆☆★
《薦》☆☆★

投稿者 niimiya : 2009年04月20日 23:24

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