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2007年02月06日

【本】オトナ語の謎。

オトナ語の謎。
監修:糸井重里
編者:ほぼ日刊イトイ新聞
イラスト:森川幸人
デザイン:清水肇
出版:新潮文庫 い-36-2 ¥552 P398
ISBN:4-10-118312-0
初出:ほぼ日刊イトイ新聞
入手:BOOKOFF(川崎モアーズ) ¥105

■内容(カバーより)
「バンザイ」と「バンバンザイ」の違いとは何か。家でも学校でも教わらないが、カイシャのオトナたちが、自由自在に使いこなす不思議で奇怪な言葉の数々。全国津々浦々のオフィスで密かに増殖していた未確認言語を大発見! オトナはときに「とんでもございません」とへりくだり、ときに「無理は承知」で果敢に攻める。言葉に込めたオトナの意図、意志、謀略を伝授する社会人の新教養。

■感想
ほぼ日のコーナーをまとめた本です。
オトナ語ってのは、社会人が仕事の中で駆使する、文法的にはちょっとどうかわからないけど、なにかと便利な言葉たちのこと。

「たしかに使ってる!」ってのから、「うちの業界ではつかわないなぁ」ってのや、「あ、これって全国区だったの?うちの会社だけかと思ってた」まで、いろんな言葉が網羅されて、気の利いた(?)説明がついております。

そういえば、私も会社はいりたてのころは結構とまどった言葉あったなぁ。
「これ焼いといて(コピーしといて)」とかねぇ
そんな私も今ではこの本読みながら「うん、うん、使う、使う」とうなずいてしまいますよ、うむ光陰矢のごとし。

でも、オトナ語を使いこなすのもなかなか達成感あるのだよね、普通にいったら角が立つ話も、オトナ語で丸めて丸めてね、うまい文章かけたときみょうに達成感が… ^^;

えらくあっさり読めますんで、社会人が暇つぶしにうなずきながら読むのがいいんじゃないでしょーか。
学生さんが読んでも面白いかどうかは判断つきませんが、就職した後の予習にはなるかもしれません。
まぁ、そもそも予習なんてする必要あるのかどうかはよくわかりませんが… ^^;

■評価(満点は☆☆☆☆、普通は☆☆、★は1/2)
《俺》☆☆☆
《薦》☆☆☆

■引用
某(P55より)
 会社や個人の名称を伏せて伝えたいときに使う言葉だが、オトナが「某大手代理店が・・・・・・」などというふうに使う場合は、その場にいる全員がその名称を知っていることがほとんどである。ということは、「某」なんて言わなくていいわけなんだけど、なんか、そうやったほうが、秘密っぽいし、業界っぽいし、言ったほうも言われたほうも「にひひ」って感じがするので、いいのだよ。

名刺を切らす(P73)
 出先で、自分の名刺を忘れてきたことに気づいた。もちろんオトナは自分のミスを告白したりしない。
「ただいま名刺を切らしておりまして・・・・・・」
 ひょっとしたらこれ、名刺を持ってくるのを忘れてしまったビジネスマンが100パーセントに近い確率で口にしている言葉かもしれない。

マスト(P97より)
 船やヨットで帆をはる柱のこと、ではない。非常に重要で外せないものごとを指す。
「この項目はマストです!」
 合ってるのか?じゃあ、ナニか?ヨットの話を続けて悪いけど、「ヨットの件では帆がマストです」ってなやり取りもありえるのか?なんの話だ?

なにしてる人?(P170より)
 今日の夜ってなにしてる人?明日の午後ってなにしてる人?来週の・・・・・・いいからさっさとたのんでくれ


オトナ語の謎。 (新潮文庫)

投稿者 niimiya : 2007年02月06日 23:55

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