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2007年01月05日

【本】夜のピクニック

夜のピクニック
著者:恩田陸
表紙:唐仁原教久
解説:池上冬樹(文芸評論家)
出版:新潮文庫 お-48-6 ¥629 P447 初2006/9/5 4刷2006/9/30
ISBN:4-10-123417-5
初出:単行本(新潮社)2004/7
入手:新刊(成田空港の三省堂)

■内容(カバーより):
 高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――。学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。

■感想
歩行祭!
いやー一晩中ただ歩くだけとは、すごい行事だね。
Wikipediaで調べてみたら、実際に著者の母校(水戸一校)ではこういう行事をやってるんだそうな。
たしかに実際に経験してないと、これをネタに一冊青春小説を書いたろうとは、なかなかおもいつかんよな。

しかし、ひたすら歩く(ちょっと休憩もありますが)だけで、よくもここまでドラマを描けますなぁ
宮部みゆきを読み出したころ、たいそう物語るの上手な人がいるもんだと思いましたが、この人も実に上手いねぇ
物語の中心を安直に男女の淡い恋心などにもってこないあたりが、たいしたもんだ。

恩田陸の小説でいままで読んだのは、わりと幻想的な話が多かったんですが、今回はそういう要素一切なしですな。
でも、ちょっとどこかそういう香りが漂っているのがよいね。

個人的には幻想的な話や事件がらみの話のが好みだったりしますが、比較的、誰にでもお薦めできるんじゃないでしょーか。

あー俺にもこんな輝いた青春があったなぁ・・・・・ん?
あれ?あったっけか??んんんーん??

あ、内容と一切関係ないけど、ファンは「夜ピク」とか略したりするのだろうか?
・・・と思って、ググったら既に映画の公式サイトでもそう略されてた。
まぁそうだろうねぇ

■評価(満点は☆☆☆☆、普通は☆☆、★は1/2)
《俺》☆☆☆
《薦》☆☆☆★

夜のピクニック (新潮文庫)

投稿者 niimiya : 2007年01月05日 23:09

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