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2006年09月15日
【本】破獄
破獄
著者:吉村昭(よしむらあきら)
出版:新潮文庫 よ-5-21 ¥552 初版1986/12 38刷2002/12
ISBN:4-10-111721-8
入手:BOOKOFF ¥105
■内容(カバーより)
昭和11年青森刑務所脱獄。昭和17年秋田刑務所脱獄。昭和19年網走刑務所脱獄。昭和23年札幌刑務所脱獄。犯罪史上未曽有の4度の脱獄を実行した無期刑囚佐久間清太郎。その緻密な計画と大胆な行動力、超人的ともいえる手口を、戦中・戦後の混乱した時代背景に重ねて入念に追跡し、獄房で厳重な監視を受ける彼と、彼を閉じこめた男たちの息詰る闘いを描破した力編。読売文学賞受賞作。
■感想
昭和の脱獄王 白鳥栄の話。
ノンフィクションタッチの描写ですが、あくまで小説ということで、登場人物の名前も仮名です。
戦中の刑務所の描写がすごかった。
網走は苛酷な印象があるが、戦争中はむしろ広大な土地で農作物がつくれたため内地の刑務所よりはるかによかったらしい。
また、受刑者から志願者をつのり舞台を編成して南方戦線などにも出征していた話など、初めて見聞きする話が豊富にありました。
お薦め。
■評価(満点は☆☆☆☆、普通は☆☆、★は1/2)
《俺》☆☆☆★
《薦》☆☆☆
投稿者 niimiya : 2006年09月15日 21:21
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