2006年07月18日
【本】パーク・ライフ / 吉田修一
パーク・ライフ
著者:吉田修一
出版:文春文庫 よ-19-3 ¥390 P177 初版2004/10
入手:BOOK OFF ¥100
初出:パーク・ライフ 文学界 2002/6月号、flowers 文学界 1999/8月号
単行本 2002/8月 文芸春秋刊
内容:(カバーより)
公園にひとりで座っていると、あなたには何が見えますか?スターバックスのコーヒーを片手に、春風に乱れる髪を押さえていたのは、地下鉄でぼくが話しかけてしまった女だった。なんとなく見えていた景色がせつないほどリアルに動きはじめる。日比谷公園を舞台に男と女の微妙な距離感を描き、芥川賞を受賞した傑作小説。
■感想
うーん、感想書きにくい本読んじゃったなぁ
こまっちゃうなぁ
素直に書いたら「ふ~ん、だからどうしてん?」で終わりなんだけどなぁ
なんか、バカっぽいしなぁ…(まぁ否定はしませんが…)
どうしようかなぁ…
どうも、ついつい話の筋を追ってしまう性質で、昔はこういう特に大事件がおきるわけでもない小説って存在意義がまったくもって理解できませんでした。
それでも、最近は文章の味わいなんてもんをいっちょまえにわかった気になってきたつもりだったんですが、それはちょい昔の人の書いたものであったり、現代の作家でも表現が独特だったりした場合なんですよねぇ
どうもこういう自然体な文章で、大きな出来事もない日常を切り取って描かれちゃうとねぇ、「ふ~~ん」以外の感想がでてこない…
もっと主人公なりだれかに共感とか抱いたりして読まないといけんのかねぇ?
まぁ、この自然体の文章を書くってのはじつは自然にはできないことで、結構すごいことだったりするのかもしれませんなぁ、芥川賞もとってるくらいだし。
余談ですが、なんとなく芥川賞って小難し~い作品がとるものかとおもってましたがそんなこともないんですね(以前読んだ「日蝕」って受賞作はわりと小難しかったな)。
表題作以外に「flowers」って話も収録されてまして、そちらはわりと出来事があったりします。そっちのほうが多少印象が残ってるかな?
あ、あと内容とは関係ないですが、文庫本のデザインがすごくよいね。
■評価
《俺》☆☆
《薦》☆☆
投稿者 niimiya : 2006年07月18日 13:47
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