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2006年04月11日
【本】武装島田倉庫 / 椎名誠
武装島田倉庫
著者:椎名誠
出版:新潮文庫 し-25-11 初1993/10
入手:古本屋(西村文生堂@自由が丘) ¥100
内容:(カバーより)
時はおそらく近未来。ある「戦後」の国境地帯。街や道路は破壊され、油泥にまみれた海には、異態進化した獰猛な生物が蠢く。混沌としたこの世界に、組織略奪団や「北政府」と呼ばれる謎の勢力と闘いながら、たくましく生きる男たちがいた。頼れるものは、自らの肉体と才覚のみ――異様だが、どこかノスタルジックな世界を、独特の言語感覚で描きだしたシーナ・ワールドの真骨頂。
目次:武装島田倉庫(ぶそうしまだそうこ)
泥濘湾連絡線(でいねいわんれんらくせん)
総崩川脱出記(みなくずれがわだっしゅつき)
耳切団潜伏峠(みみきりだんせんぷくとうげ)
肋堰夜襲作戦(あばらだむやしゅうさくせん)
□□白浜騒動(かみつきうおしらはまそうどう)
開帆島田倉庫(かいはんしまだそうこ)
※□は変換断念
■感想
以前読んだ「アドバード」と未読の「水域」そして本作をして、椎名誠のSF三部作だそうです。
今回は長編ではなく連作中篇集。
全編主人公は異なるのだが、舞台は同じ近未来のある地域で、それぞれ少しづつ話が繋がってしております。
アドバードもそうでしたが、戦争で生態系狂ってしまっているんですが、狂ったなりに奇妙なバランスをたもっていてね、その中でたくましくも人類がいきているわけですわ。
どの話も主人公が流されつつも後ろ向きじゃないのがいい。
独特の言葉廻しは健在。耳切団やら肋堰(あばらダム)やらよいよね。
なによりもタイトルがよろしい。
■評価
《俺》☆☆☆★
《薦》☆☆☆
投稿者 niimiya : 2006年04月11日 00:22
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