« 死屍累々 | メイン | BBQ@夢の島 »

2005年07月15日

【本】沈黙のファイル 「瀬島龍三」とは何だったのか

沈黙のファイル 「瀬島龍三」とは何だったのか
編者:共同通信社社会部
出版:新潮文庫 き 18 1 P430 \629 初1999/8 四刷1999/11
入手:ブックオフ \100
内容(カバーより)
敗戦、シベリア抑留、賠償ビジネス、防衛庁商戦、中曽根政権誕生……。元大本営参謀・瀬島龍三の足跡はそのまま、謎に包まれた戦中・戦後の裏面史と重なる。エリート参謀は、どのように無謀な戦争に突っ走っていったのか。なぜ戦後によみがえり、政界の「影のキーマン」となりえたのか。幅広い関係者への取材により、日本現代史の暗部に迫ったノンフィクション。日本推理作家協会賞受賞。
目次:
 第一章 戦後賠償のからくり
 第二章 参謀本部作戦室
 第三章 天皇の軍隊
 第四章 スターリンの虜囚たち
 第五章よみがえる参謀たち
 資料(インタビュー全文)、年表
 
■感想
途中、瀬島氏とは直接関係ないエピソードも多々あったりして、「瀬島龍三」の半生というより、「瀬島龍三」をキーワードにした、戦中~戦後史といった内容。

知ってる人には知ってる話なんでしょうが、私なんかには新鮮な事実がいろいろ出てきて興味深く読めました。

だれも責任をとらない日本独特の体制のあり方に敗戦の原因を指摘しています。

いつまでも無くならない役所不祥事などを見ていると頷ける部分もあったりします。

詳しい人には物足りないかもしれませんが、そうじゃない人にはだいぶお薦め。

■評価
《俺》☆☆☆★
《薦》☆☆☆★

沈黙のファイル―「瀬島 龍三」とは何だったのか 新潮文庫

投稿者 niimiya : 2005年07月15日 21:30

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://niimiya.akatsukinishisu.net/mt3/mt-tb.cgi/1965

コメント

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)