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2005年05月11日
【本】奇妙な遺言100(THE LAST CAPRICE)
奇妙な遺言100(THE LAST CAPRICE)
[著者]R・S・メンチン(Robert S.Menchin)
[訳者]中西秀男
[出版]ちくま文庫 め-1-1 P198 \470 初1993/10
[入手]古本(自由ヶ丘 西村文生堂)\240
■感想
ダマでもハネマンありそうな名前の作者が、いろいろ面白い遺言を集めて紹介してます。
本当に100あるかは不明…
太っ腹だったり、みみっちかったり、執念深かったり、気が利いてたりいろんな遺言がありますなぁ。
面白かったッス。
アッサリ読めるのでお薦めです。
ちなみに、シェークスピアは遺言で奥さんに「二番目に上等なベット」を遺したそうな。
謎だ…
■評価
《俺》☆☆☆
《薦》☆☆☆
■引用
(P42 ブエノス・アイレスの演劇好きの実業家の遺言)
拙者はむかしから熱心に俳優を志願していたが、若いころは才能のないため望みがかなわず、後年は市の実業界に重要な地位を占めていたため、舞台に立つことは不可能となった。
拙者は二十万ペソ(五万ドルに相当する)を遺贈して基金とし、才能ある若き俳優に対し年々奨学金を与えることとする。ただし、拙者の頭部はこれを保存し、「ハムレット」上演の際ヨリックの頭蓋骨として使用することを条件とする。
(P68 ペンブローグ伯爵(17世紀)の遺言から)
一、陸軍中将クロムウェルに対しては、「約束」の一語を遺贈す。彼は約束を守りしこと一度もなき男なれば、彼に取りて最も必要と思わるる一語を贈るなり。
奇妙な遺言100 (ちくま文庫)
Robert S. Menchin
投稿者 niimiya : 2005年05月11日 00:52
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