« 【本】何だかんだと | メイン | 【本】学生街の殺人 »

2004年12月01日

【本】怪談 -不思議な事の研究と物語-

怪談 -不思議な事の研究と物語-
[著者]ラフカディオ・ヘルン
[出版]岩波文庫 ¥80 P173 初1940/10 8刷(1951/6) 絶版中
[入手]古本屋 \125 
[内容](HPより)
 日本を終生愛してやまなかったハーン(一八五〇―一九〇四)が我が国古来の文献や民間伝承に取材して創作し
 た短編集.『怪談』は俗悪な怪奇小説の類から高く抜きんでて,人間性に対する深い洞察力につらぬかれている.
 有名な『耳なし芳一のはなし』『雪おんな』など十七編の他に『虫の研究』三編を収めた.

[感想]
 怪談といっても、怖い話ではなくて、不思議な話なのだな。
 「耳なし芳一」やら「雪をんな」もよいのですが、個人的に「をしどり」ってが気に入りました。
 あと、「怪談」じゃねーんだけど、併録の「蟲の研究」が結構おもしろかったぞえ。
 
[評価]
《俺》☆☆☆
《薦》☆☆

[引用](P84 「雪をんな」より)
 かう叫んでゐるうちに、お雪の聲は次第に風のひゞきのやうに細くなつて行き、やかてその姿
が白くきらめく霧となつて屋根の棟木の方へのぼつて行くと見る間に、引窓から顫(ふる)ふがごとくに
消え去つて行つた。それきり、お雪の姿は再び見ることが出來なかった。


改訂版↓
怪談―不思議なことの物語と研究 (岩波文庫)

投稿者 niimiya : 2004年12月01日 00:16

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://niimiya.akatsukinishisu.net/mt3/mt-tb.cgi/1942

コメント

コメントしてください




保存しますか?

(書式を変更するような一部のHTMLタグを使うことができます)