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2004年05月01日
【本】地雷を踏んだらサヨウナラ
地雷を踏んだらサヨウナラ
[著者]一ノ瀬泰造
[出版] 講談社文庫 い-38-1 \695 P322 初版1985/3
[入手] 新刊(ビレッジバンガード自由ヶ丘店) 2003/11 23刷
[解説](カバーより)
「アンコールワットを撮りたい、できればクメール・ルージュと一緒に。地雷の位置もわからず、行き当たり
ドッカンで、最短距離を狙っています……」フリーの報道写真家として2年間、バングラデシュ、ベトナム、カ
ンボジアの激動地帯を駆け抜け、26歳で倒れた青年の鮮やかな人生の軌跡と熱い魂の記録。
[感想]
クメール・ルージュ(ポル・ポト派ね)の支配区域のアンコールワットに単身潜入し消息をたった戦場カメラマ
ン一ノ瀬泰造の日記や書簡をまとめたものです。
なんか暗そうな気がするかもしれませんが、なんとも明るい文体で滅法面白い。
登山家にしろ戦場カメラマンにせよ、命を顧みず危険な場所に赴く人々に対して、「なんでまた、そんなと
こに…?」という通り一遍の感想しか持てない我々ですが、この本を読んで、なんとなくかれらの心情がわかる
ような気がしました。
あっさりと読めるのでお薦めです。
[引用](P70 4・23母上様へ より)
3日間、その食堂にこなかったら、そこの友だちが日本大使館に連絡し、荷物を揚げて貰うことになっている。
好きな仕事に命を賭けるシアワセな息子が死んでも悲しむことないヨ、母さん。
[評価]
《俺》☆☆☆★
《薦》☆☆☆★