« スポーツ | メイン | がちゃがちゃ三度 »
2002年05月13日
【本】危険な思想家
危険な思想家
著 呉智英
出 双葉文庫 ¥495 P254
■感想
呉智英の評論です。双葉文庫でフェアをやってたんで購入。
内容は本来政治体制の一つである民主主義(とその中身である人権思想・平等思想)を神聖視する世間への警鐘(ちゅうか嘲笑かな?)が主題になってます。
この人もいろいろ出してますが、この本が一番、著者の思想を簡潔にわかりやすくかいてあるかも。
頷ける部分も多いです。
ま、本書では、民主主義の否定的側面ばかり語られてますが、個人的には得がたい肯定的な部分も多いと思ってはおりますよ。
とはいえ、たんなる政治体制の一つにすぎないってのはまったくそのとおりなんだよなぁ
刷り込みがきつくて、無思考で絶対視しすぎだよね、おれら。
余談ですが、 アジモフ(クラークかも)のSF小説を思い出しました.
専制的な銀河帝国を滅ぼす古代地球の失われた兵器をめぐる話なんですが
最後にあかされるその兵器が実は合衆国憲法だったというオチ.
やっぱアメリカ人好きなんだなぁ~
閑話休題
ま、そんなわけで、なかなか読みやすくておもしろいので、お薦めかな
ただ、この著者、碩学な人なんだけど、そのすごい知識にちょっとふりまわされてるとこがあるかなぁ
合わない人にはペダンチック臭が鼻につくかも…
投稿者 niimiya : 2002年05月13日 11:12
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://niimiya.akatsukinishisu.net/mt3/mt-tb.cgi/1302